1体1体 心を込めて
職人の技と心が命を吹き込む
手描き加賀友禅ひな人形
手描き加賀友禅は、その模様の輪郭をなす防線のための「糸目糊」が最大の特徴であり、美しさの生命線ともいえます。
人形の堀川では友禅作家とともに、図案から
下絵、糸目、彩色、蒸し、地染めなどの工程を経て
1枚1枚で生地をつくりあげています。
「加賀五彩」とよばれる、臙脂(エンジ)・藍・黄土・草・古代紫の五色を用いた色調で、お節句にふさわしいおめでたい柄を描いています。
加賀友禅には、型紙を使った量産が可能な「型染め」の技法もありますが、人形の堀川ではすべて「手描き加賀友禅」にこだわりお届けしています。
お人形のサイズに合わせて絵柄を描くので、どのお人形も絵柄が美しく、きれいに仕上げることができるのが特徴です。
一生にひとつのひな人形だからこそ、手間をかけ、心をこめ、あたたかい思いが伝わるお人形をお届けいたします。
昔は、宮参り一ツ身にはじまり花嫁のれんなど、石川の女性は加賀友禅に触れ合う機会は往々にありました。
時代は経て、昨今は着物に袖を通す機会が少なくなっています。
伝統工芸王国といわれる石川に縁あるお子様に、伝統工芸に触れ合う機会を持ってほしい、また、石川の伝統工芸を受け伝える女性に健やかに育ってほしいと願いが込められています。